栂池自然園の花

◆栂池自然園の花々・・・・◆






    ミズバショウ(サトイモ科ミズバショウ属)水芭蕉
栂池自然園の名前が世にでたのは、この花のお陰である。日本有数の株数を誇っている。そして、花期が長いのも栂池の特徴だ。5月末、一面の雪原の中、天狗原の斜面から流れる出る沢水が消した、1坪ほどの雪穴に咲いたミズバショウは、雪が消えるごとに咲き広がっていく。風穴の近くで雪崩が押し固めた雪が残るときは、
9月の始めに見ることさえできる。6~7月
 

     
    リュウキンカ(キンボウゲ科リュウキンカ属)立金花
雪解けとともに、ミズバショウと競うように咲きだす。この黄金色の小さな花は群生して、白いミズバショウを一層華やかに見せている。6~7月
 

     
    チングルマ(バラ科チングルマ属)稚児車
湿性高山植物の代表だ。群生している様は見事である。花が終ったあと花柱が伸びて作る白茶の毛ダマがまた美しい。露に濡れたそれが陽に輝くときは実に印象的だ。6~8月


 
  チングルマ
花が終わると花柱が伸びてご覧のように、白茶色の毛が密生した果実になる。これが子供が遊ぶ稚児グルマに似ているから名が付いたとも・・・。これも実にきれいだ。
 

     

    チングルマの群生


 
  ミヤマキンポウゲ(キンポウゲ科キンポウゲ属)深山金鳳花
日当たりよい高山帯で一番目に付く黄色い花がこれだ。
高さは30cm前後。花はそれほど大きくないが、群生すると見事だ



 
  ニッコウキスゲ(ユリ科キスゲ属)日光黄菅
高原に咲く花の代表みたいなものだ。花期のピーク時に黄色く
埋め尽くされ景観は、夏の風物詩でもある。



 
  コイワカガミ(イワウメ科イワカガミ属)小岩鏡
高さ10cm程だが、ごらんのとおりきれいな花である。
名前の由来は丸型をした葉が光沢を帯び、それを鏡に
たとえたことから来ている。比較的目にする花だ。




 
  ヤナギラン(アカバナ科アカパ゛ナ属)柳蘭
亜高山帯の草地や伐採による裸地などをに群生する。栂池自然園行きのロープウェイ乗り場付近に群生しているが、そこは冬のスキーゲレンデででもある。小1m近くにもなり紅紫色の花を多数つけるのでよく目に付く。
 

     
    イワイチョウ(ミツガシワ科イワイチョウ属)岩銀杏
葉がイチョウに似ているところからついたが、なぜ岩がついたか分らない。この花は岩に関係なく、湿った土の上しか生息できない。花は白く集散状に多数つける。群生することが多い。7~8月


 
  タテヤマリンドウ(リンドウ科リンドウ属)立山竜胆
栂池自然園では湿原のいたるところで見かける。直径1cmに満たないような小さな花を咲かせている。淡青紫色のこの花は里に咲くハルリンドウの変種だ。



 
  ワタスゲ(カヤツリグサ科ワタスゲ属)綿菅
池糖が点在する高山の湿原に群生する代表格だ。
 


     
    トリアシショウマ(ユキノシタ科)鳥足升麻
鳥の足に似ていることからこの名がついた。花は白色で円錐状に小さな花を多数つけている。茎丈は50cm~1mを超えるものも。7~8月
 


     
    ヤマブキショウマ(バラ科)
こちらの方が鳥の足に似ているかもしれない。枝状に花序に白色の小さな花を無数につけている。背丈、花序の大きさ、咲く場所や時期もトリアシショウマと同様だ。7~8月
 

     
       
    サラシナショウマ(キンポウゲ科)更科升麻
高さ1~1.5m、花序の長さ10~20cm。ご覧のように白い花を密につけたこの花は、他の植生から頭ひとつ抜け出している。清楚で品を感じさせる花である。8~9月
 

     
    ツマトリソウ(サクラソウ科ツマトリソウ属)端取草
高山の草地や樹林の下に生える。茎は5~25cmと小さく、先に白い花を上向きにつける。名前から「妻取り」をイメージするが、白い花冠の裂片が赤く縁どられているので、「縁どり」から連想した方が覚え易いかも・・・・。6~7月
 

     
    ウラジロナナカマド(バラ科ナナカマド属)裏白七竈
高さ1~2.5mの落葉低木。枝先に白い小花を笠状に集めてつける。ウラジロナナカマドを誰も目にするのは秋の紅葉の写真だろう。写真の前景にある燃えるような赤はこれだ。栂池自然園でもこれが紅葉の重要な役目をおっている。オオシラビソの緑と、ダケカンバの鮮やかな黄色、そして燃える赤色と、三色だけの実に明快な紅葉はすばらしいの一言だ。7月
 

     
    ナナカマドの赤い実
この実から作る果実酒は最高。でもできるまで3年かかる。9~10月
 

     
    オニシオガマ()
一連のシオガマの中では大きい(40cm~70cm)からこの名がついたのか? でもピンクのきれいな花をつけている。8月



 
  ハリブキ(ウコギ科ハリブキ属)針蕗
栂池自然園に入ると木道の脇に一面に咲いている。名のとおり葉にとげが密生している。大きさは1m近くなり、白色の小さな花を多数つけている。
 

     
    ヒオウギアヤメ(アヤメ科アヤメ属)桧扇菖蒲
栂池自然園の夏を代表するひとつだ。花茎の上部が枝分かれして1茎に2、3個の花をつけるのが特徴でアヤメと区別できる。栂池自然園に入ってすぐに目にすることができる。8月


 
  クルマユリ(ユリ科ユリ属) 車百合
鮮やかな朱色なのでよく目立つ。ときとして群生していると辺り一面が赤色に染まるくらいだ。8月
 

     
    モミジカラマツ(キンポウゲ科モミジカラマツ属)紅葉唐松
花がそっくりなミヤマカラマツと葉っぱで区別している。下に見える一葉のようにモミジのように深く切れ込みが入っているのでわかる。7~8月
 

   
  イブキトラノオ(タデ科イブキトラノオ属)伊吹虎の尾
栂池自然園、浮島湿原の入口に小さな群落をつくている。日当たりのよい草地に群落をつくる。高さ50cmから1m近くになりその先に虎の尾に似た形の淡紅色の花をつけている。7~8月
 

   
  ゴゼンタチバナ(ミズキ科ゴゼンタチバナ属)御前橘
写真で見ると大きく見えるが、実は小さな花だ。5~10cm程の背丈しかない。針葉樹林帯、高山ではハイマツ帯の下に小群落をつくる。下を向いて歩いていると目に付くので、名前の覚え易い花のひとつだろう。秋には小さな赤い実を数個つける。7~8月
 
   
 
  秋、赤い実をつけたゴゼンタチバナ 
 
   
 
   
  ミヤマアキノキリンソウ(キク科アキノキリンソウ属)深山秋の麒麟草
高さは30cm前後。この花が目に付くようになると秋葉は近い。8月のお盆が近づくとあちこちにこの花が咲き出す。そしてお盆が過ぎると北アルプスに秋が始まる。
 

   
  モウセンゴケ(モウセンゴケ科)毛氈苔
食虫植物で有名。日あたりのよい湿地に群生している。小指の爪より小さい葉の表面に多数の赤い繊毛を密生させ、粘液をだしている。虫が止るとと湾曲して包み込み消化吸収してしまう。
 

   
  ホソバトリカブト(キンポウゲ科トリカブト属)細葉鳥兜
猛毒で有名。トリカブトは種類が多く正式な見分けはむずかしい。自然園の奥、浮島湿原にはこのホソバトリカブトが群生している。8月~9月

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