スノーシュウで遊ぶ

  白馬岩岳スキー場の山頂は、広く緩やかで景色も最高。スキーやーボードだけでなく
  散策も楽しめます。


国際山岳ガイド降籏義道がご案内する雪山シリーズ


◆◆スノーシューの世界◆◆
欧米の北部地方で発展してきたスノーシューは、もともと狩猟や雪上生活の必需品でした。丘陵地帯をスムースに歩けるようにカカトが上がり、極寒の乾燥した深雪でも沈まないように大きなラケット型として定着してきました。日本ではワカンといって木の爪がついた雪カンジキが、北アルプス北部から東北地方にかけてあります。これは猟師が急な雪山を走り廻るために発達したものです。スノーシューのキーワードは丘陵地帯の深雪です。1/5万の地図で探してみましょう。スノーシューのエリアは無限に広がります。スノーシューは誰でも楽に雪上を歩けます。そして発見が一杯です。


スノーシュー(スノーラケットとも言う)
スノーシューです。
ラケット型をしていますね。今は色々なタイプが出ています。締具がゴム製のものや、ラケット部が丸いパイプ製は、急斜面で伸びたり横滑りしたりします。でも普通のトレックには問題ないでしょう。ハード・トレック志望の方は専門店に相談して下さい。下のワカン同等以上の機能を備えたスグレモノもあります。
 
     

ワカンです。
日本古来、雪国で発達してきました。写真では分かりませんが10cm程の木の爪が両側についています。締具の基本は麻ナワです。締め方にコツがあり、1日中歩いても緩まなければプロ。日本の冬山でシビアになれば、これに勝るものはありません。


日本古来の輪カンジキ

◆◆スノーシューの服装◆◆
雪の上だから暖かい服装が基本。でも羽毛の入った厚いジャケットより、薄での防風衣の下にフリース等で重ね着して、暑くなったら脱いでいく方法がベター。こんな衣類やお弁当、カメラが入る程度のザック。一番重要は靴。暖かい冬用登山靴が最高だが、ボアが入った防寒長靴でもOK。足首から雪が入らないようにすることがコツ。スキー用ストックがあれば歩行が楽だ。なくても別に問題ない。

◆白馬山麓のスノーシュウ・エリア◆
※岩岳・展望台コース


いつも見えている白馬岳
岩岳山頂から南西に伸びる尾根を行くコースです。
ゴンドラ終点から岩岳第5リフトの終点を廻り込むように下ったところが入り口。緩やかな広い尾根を進む。白馬三山や不帰の嶮、唐松・五竜・鹿島槍ヶ岳と日本100名山を満喫しながらのコースです。途中はカモシカの巣。カモシカは同じところで糞をする習性があります。山盛りになった糞を見ることができます。終点は雪帽子を冠った『吾妻屋』です。
山頂より、往復約1時間30分
   
※岩岳・西栂コース
岩岳山頂から北に伸びる尾根を行くコースです。
栂池自然園から下ってくるスキーツアーコースで昔からありました。岩岳山頂からレストラン『スカイアーク』の横を通り、Dコースを下っていきます。コースが左へ折れ下るところが入り口です。ブナの原生林を緩やかに下っていきます。赤布の標識がついていますから、目を離さないようにしましょう。途中、わずかな登りを含めながら高度を下げ、大きな旗のついた広いくぼ地が折り返し点。

こんなブナの原生林を行きます

ここからさらにまっすぐ登って行くと、ホウの木平に行きます。赤布にしたがって左へ折り返し水平に進んで行きます。やがて、先ほどのDコースの下部に出て終了です。帰りはリフトで山頂にもどります。
最短コースで、約2時間

※岩岳・秋葉様コース
秋葉様とは家を火から守ってくれる神様のこと。古い集落には必ずどこかにこの神様を祭った祠がある。このコースもその祠参りだ。スキー場下部、らいちょうトリプルリフト脇の杉林から始まる。杉の中を100mほど登り、スノーシューで歩き易い斜度を選ぶように右にトラバースして行くと小高い尾根の上に祠がある。途中、ナラ、ホウ、モミジなど里山の樹林が広がり、野鳥や動物の足跡も豊富だ。 約1時間


右から白馬岳、杓子岳、白馬鑓ヶ岳
  ※松川河川公園コース
ごらんのように白馬三山が屏風のようにそびえている。通常白馬大橋から松川の右岸か左岸をいく。水量の少ないときは川を渡れるところもある。左岸の岩岳山の下ではカモシカを見ることもある。松川の源流は大雪渓の雪解け水だ。広い雪原とこの景観はスノーシュー・ウォーキングの醍醐味だろう。 約2時間

※栂池自然園コース


栂の原生林と白馬三山に見守られて・・・・
白馬三山をバックにスノーシューで行く栂池自然園は、まさに真髄!!
当館からシャトルバスで15分、栂池スキー場のゴンドラ10分で雲上へ。栂の森ゲレンデの左端を登り林道へ。後は林道をたどれば栂池自然園へと入っていく。途中にある神ノ田んぼを始め、魅惑的なコースがいくつかとれる。でもこの案内はプロの世界。栂池自然園は広くて景色もすばらしいが、とんでもない大雪崩が全面を襲うこともあるので・・・・。
   

 

◆いろいろな発見が・・・・◆

  ブナの冬芽
寒い冬でも春の芽吹きが始っている。これはブナの木の冬芽です。先っぽの新芽の部分は2cm程。広葉樹の冬芽は冬を越す動物たち、カモシカ、猿、ウサギなどにとって最高の食料になっています。

 

  これも冬芽。北風がこんな細い枝にも樹氷を張り付かせている。氷が発達した方向から風が吹いている。つまりその方向が北になる。

 

カモシカが食べた後。
木の冬芽をカモシカが食いちぎったところです。冬、カモシカの餌は木の芽が唯一最高の食事です。無ければ木の皮です。餌の無い冬を乗り切るために広葉樹林帯は、動物にとって一番の環境なのです。植林した檜の幼木を食べつくし害獣とされるカモシカもいます。反面、暖冬が続き寒さで自然淘汰されること無く、増え続けるカモシカもいる。これが昨今の現実です。
   

 

ウサギの糞と食べ残し・・・・・
木の皮を食べながら、落とした糞が2個。これは若木の皮をウサギが食べた後です。こちら側は食べて木肌が出ていますが裏側をかじることは、まずありません。たとえ1cm巾でも幹を一周して皮を剥ぐとその先から木は枯れてしまいます。水を上げることができなくなるからです。ウサギはこちらから見える部分だけ食べたら次ぎの木へ移っていきます。自然界はうまくできているのです。この下、地面まで3mもの雪です。雪の中にも若木が一杯眠っています。雪の量によって食べるところも違ってきます。ウサギが食べたからといって木が枯れることはありません。餌が一杯なのにウサギはめっきり減りました。食害駆除のため、放したキツネが原因とも言いますが、キツネも見かけません(足跡で分かります)。

 
     
  途中で見かけたカモシカ。
カモシカは今すごく増えている。暖冬で寒さに耐え冬を越えることができた子供と年老いたカモシカがいるからだ。自然淘汰の原則が環境変化で崩れてきているのだ。これはサルやイノシシにも同様に見られる。しかし、小型の動物は減ってきている。
     
  カモシカの溜め糞
写真では分かりにくいがカモシカの糞です。ひとつの大きさはドングリ程、茶色で丸いウサギに糞に対してこちらは黒っぽいドングリそのもの。不思議なことにカモシカは糞を同じ場所にする癖がある。大きなときはバケツで2、3杯の山になっていることがある。展望台コースでよく見られる。

動物の足跡いろいろ・・・・・


   
カモシカの足跡。
このような深雪では体力
を消耗するのでほとんど
動きません。これを
「カモシカの寒立ち」と
呼びます。
     
これもカモシカの足跡、雪が硬いので爪あとがはっきり分かります
これはウサギです。上方に向かっています。
縦の足跡は前足、横に並んでいるのが後足です。
これはキツネ。足跡が
直線的ですから見分け
ができます。
  これはカモシカが昼寝をしていた後です。スキーヤーのストックの斜め上、二股に分かれた木の下に丸まっていたのです。その右斜め下に雪をえぐったような跡は、逃げたときの足跡です。我々の音で逃げたのです。ゴメンネ。

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