◆八方尾根の高山植物、8月9月・・・◆
白馬八方尾根は地層の逆転現象や特殊な気象等により、低山から3000mの高山帯までの植物を集約して見ることのできる特異な場所です。

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ニッコウキスゲ(ユリ科キスゲ属)日光黄菅
高層湿原や高原の代表的な花だ。ユリに似たダイダイ色のこの花はすぐに目に付く。その群生は見事の一言だ。黒菱平周辺から上部。 |
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ハクサンシャジン(キキョウ科ツリガネニンジン属)白山沙参
八方尾根では最もポピュラーな花のひとつだ。高さ30~60cm、花は淡紫色の鐘形で数個ずつ輪生するため、びっしりとかたまって咲いている。ツリガネニンジンの高山型。 |
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ミヤマダイモンジソウ(ユキノシタ科ユキノシタ属)深山大文字草
花弁が上の3枚に比べ下の2枚が大きく長いため、ご覧のように「大」の字に見える。一度覚えたら忘れられない名である。でも花は小さい。花茎5~15cm。第2ケルン下、いつも残る雪渓の道脇に9月になっても見ることができる。 |
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クロトウヒレン(キク科トウヒレン属)黒唐飛廉
日当たりのよい草地に生える。咲くと薄紅紫色で目に付くが、つぼみは黒褐色をしているので゛名前のクロのイメージがわくかも・・・ |
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シモツケソウ(バラ科シモツケソウ属)下野草
花は淡紅色で、つぼみの小さな赤い玉と小花が泡立つように密集して咲く。目立つ花だ。花茎は高さ30~80cm。八方池山荘附近から見ることができる。 |
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ミヤマタンポポ(キク科タンポポ属)深山蒲公英
山麓にある花が高山まで登ってきたのではない。これはレッキっとした高山植物です。よく似た変種のシロウマタンポポもある。 |
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シロウマアサツキ(ユリ科ネギ)白馬浅葱
球状の根っ子に味噌をつけて食べるアサツキの高山型。花茎は中空で紅紫色の小花を散状に多数つける。高さは20~50cmほど。
第1ケルンから上部、南股側の崖地に見られる。 |
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イワショウブ(ユリ科)岩菖蒲
高さ30cmほど。スーと伸びた茎の先に花序の長さ3cmで小さな白い花をまとめてつけている。清楚な趣のある秋の花だ。八方池までの道すがらあっちこっちで見られる。 |
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クガイソウ(ゴマノハグサ科クガイソウ属)九蓋草
日当たりの良い草地に生える。多数の花が密生して10cm前後の細長い花穂をつける。青紫色のこの花はある程度まとまって咲いているのできれいに見える。八方池山荘付近 |
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オオウバユリ(ユリ科)大姥百合
湿った林内や草地で他の植生から抜き出て咲く大きな花である。
花が咲くと葉(歯)が落ちる(枯れる)ので姥と名前がつけられたという。花も青白色なので損をしている。ゴンドラ駅終点にある(移植?) |
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タムラソウ(キク科)
よくアザミの花と間違える。実に似ているが葉が違う。そして、この花は真っ直ぐに上を向いてさいている。アザミよりも見栄えがよい紅紫色の花をつけている。八方では数多く見られる花だ。 |
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ダイニチアザミ(キク科アザミ属)大日薊
上のタムラソウと比べるとよく分かる。アザミの花はうつむいて咲く。これが地元では山菜として重宝されている。もちろん、八方尾根では採れない。指定された場所で村民のみが採れる。雪解けに芽吹いた40cm前後の新芽を摘む。その頃は指の太さほどあるが、花咲くときは針金のような細長い茎になっている。 |
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ミヤマアキノキリンソウ(キク科アキノキリンソウ属)深山秋の麒麟草
高さ15~40cm。黄色い頭花が多数集まってつくので目立つ。名前の通りこの花は秋風にゆれている。第2ケルン手前附近から。 |
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オオバギボウシ(ユリ科)
高さ40~80cmと大きく淡紫色の花も大きいので目立つ。実はこれも山菜だ。春、大きな葉を根生させるが、その葉っぱの茎にあたる部分を煮物に入れて食べる。八方池山荘から上部。 |
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カライトソウ(バラ科ワレモコウ属)唐糸草
高山の草原以外にも砂礫地や岩壁にも生える。花穂は細長い円錐形で薄紅色。優雅なネコジャラシのイメージか。背丈は40~80cmと大きめ。八方池山荘附近から。 |
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コウメバチソウ(ユキノシタ科ウメバチソウ属)小梅鉢草
湿り気があるが日あたりのよいところに咲く。花茎15cmほどで可憐な花だ。スーと伸びた花茎の根元近くに鉢のような丸い葉をつける。まさに梅の鉢の花だ。 |
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タカネマツムシソウ(マツムシソウ科マツムシソウ属)高嶺松虫草
秋の訪れを告げる花だ。背丈は20~30cm。頭花は直径5cmと大きく、濃い青紫色で美しい。ときとして大群落を造る。八方池周辺。 |
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ワレモコウ(バラ科)吾亦紅
不思議な花(?)だ。ヒョロヒョロした細い茎先に小指の爪ほどの実をつけたように見える。良く見るとビーズのようなつぼみがかたまっているのだ。八方ではいたるところで目にする。背丈は50cm前後。 |
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